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ク・ハラさんの自殺から垣間見える韓国社会の不寛容さ(韓国社会の自殺率の多さについての考察1)

2019/11/29
メンタルヘルス関連時事問題 0


  KARAの元メンバーであるク・ハラさんが亡くなりました。死因は自殺です。韓国の人気アイドルグループの元メンバーの彼女は、2008年、韓国のアイドルグループ「KARA」のメンバーとしてデビュー。日本でも人気を誇り、2011年には紅白出場も果たしています。

  そして今月、彼女は亡くなる2日前に日本から韓国へ帰国し、友人と会う約束をしていました。友人に「とてもつらい」「すべてから離れたい」と心境を吐露していたそうで、その後音信不通に。様子を見てもらうために家政婦へ連絡し、家政婦が自宅で遺体を発見したということです。

  2016年「KARA」が事実上の解散となり、それ以降、彼女の人生に影が差し始めました。2018年9月、彼女は当時交際していた男性に暴力容疑で訴えられました。一方ハラさんはこの男性からリベンジポルノで脅迫されていたと反論し、泥沼の争いになりました。

  そこで、世間はこの事件を境に、韓国国内から彼女に対して誹謗中傷の声が上がり始めました。何故か交際相手の男性については、誹謗中傷は少なく、彼女にのみ攻撃が激化します。

  元交際相手からのリベンジポルノ脅迫を告白すると、韓国のSNSでは「1日雲隠れしている間にストーリー組み立ててアザ作ったのか」「外見と違ってわがままなんだな 気が強いよ とにかく今回のことで裏表の人格がバレた~」などの人格を否定する書き込みが溢れていたそうです。
  また、今年4月、眼瞼下垂のため目の手術をしたところ「整形した」と書かれ、反論したところ騒動になり、「不細工だな」「ホントにやらなきゃいけなかったのか?昔(の顔)の方が好きだった」など心無い書き込みをされる。

  こうした彼女に対してのみ誹謗中傷の嵐の中、当時の事務所とも契約が打ち切りになった彼女。そして、さらなる苦悩が彼女を襲った。
  10月14日、韓国の女性アイドルグループ元メンバーで彼女の親友のソルリさんが、自ら命を絶ったのです。親友の彼女もまた、ネット上の誹謗中傷に悩んでいたという。ソルリさんの死の翌日、彼女と親しかったハラさんは、涙ながらに「あなたの分まで一生懸命生きる」と語っていたそうです。

  そして韓国の芸能界に居場所を失った彼女は、親友の死や誹謗中傷の中で日本での再出発という道を選んだ。日本の大手芸能事務所と契約し、新曲をリリース。11月14日から11月19日まで、日本でツアーを開催したばかりだった。

  一体、彼女はなぜ執拗なまでのバッシングを受けたのか?一つは、韓国社会の古き悪しき伝統的な価値観である男尊女卑が原因でしょう。男が女に働く悪逆に目はつぶれても、女性が男性にたてついて対抗して戦おうとする姿勢は韓国の古い価値観の中ではとても醜く、ひどく傲慢に写るもののように思えます。

  二つ目、韓国では男性ファンが女性アイドルにもつ偶像的な愛着でしょう。完全に生身の人間を偶像化してしまい、プライベートな恋愛など考えられないし、そのような現実を見せることは男性ファンに向けた著しい裏切り行為に当たってしまいます。

  韓国の男性が、ジェンダー意識について未熟というよりは熱烈な支持と引き換えに、彼女達にアイドルに徹底することを迫るという暗黙の契約なのだと思います。

  ですから、男性との交際なんて認められないし、リベンジポルノと暴行の報復なんて事態は論外です。今まで彼女を支持してきた熱烈なファンにとっては身を引き裂かれるような裏切り行為に当たり、もはやどのような誹謗中傷も許される世論が完成します。

  このようにして彼女の世間からの誹謗中傷と芸能界からの放逐という行為は正当化されます。

  彼女を自殺にまで追い詰めた環境はこのようにして形成されたのではないでしょうか。ファンを裏切った女性アイドルはまさに死ぬまで、追い詰められます。その罪は自殺をもって償われるというのは大袈裟ではないのです。きっと、彼女は日本にいてもどこにいても韓国の元男性ファン達の誹謗中傷と追い込みに怯えていた心理状態だったのだと思われます。

  やがて、精神的に限界に達した彼女は盲目的に自殺を選んでしまう。まさに大衆による正義と称した私刑です。
(その2に続く)

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