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オキシトシン分泌の減少は現代的な生活の副産物

2020/01/21
セロトニン、オキシトシン、ドーパミンなどについて 0

 
 前稿ではオキシトシンの医学的に立証された生理作用を記述しました。現代社会でメンタル疾患患者が増加している理由とオキシトシンの分泌が減少することとの相関関係について触れていきたいと思います。

 現代社会は、デジタル化の時代ともいえます。今まで人間同士がふれあい接触して行ってきたことを電子媒体や電子機器が進歩したことにより、人の手により行われていたものが電子機器や通信などで行えるようになりました。公共交通機関では金銭の支払は電子マネーを用いて、今までは切符を駅員がもぎりで行っていたことを自動改札で行います。乗換えや、道案内もスマートフォンが教えてくれます。駅員さんなどに教えてもらったり、案内してもらったりすることはほぼなくなりました。

 こういった傾向は役所、銀行、さらには小売店やスーパーなどでも進んでいます。コンビニなどは非常に関心もてますね。ほとんど店員と会話をすることはないのではないでしょうか(ありがとうございますや、~下さいは除きます。)。

 総じていえることは、人と人とのふれ合いの機会が著しく減少した。と断言できると思います。また、非常に衛生面で神経質になったなと思います。何かに触ればアルコール殺菌を推奨され、物体自体は滅菌処理だの減菌だのと。これでは、暗に人や物には触れてはいけないと言っているようなもの。

 オキシトシンの分泌量は、 抱きしめられたり、 人に触れたり、性行為をするなどしたことから促進されます。要するに肌と肌の触れあいによって脳が何らかの化学反応をおこして分泌されるホルモンです。

 しかし、前記のような現代社会における生活では、相対的に肌と肌の触れあいは圧倒的に時間も回数も減少していることは明白です。特に独身の若い方や中高年の方、配偶者がいても子供がいない御家庭などは独身の方などと大差ないのかもしれませんね。

 オキシトシンは、他者との肌と肌の触れあいによって高まるとされています。このような特徴からオキシトシンは、社会性や対人関係に影響を与える物質です。

 肌と肌の触れ合いの減少によりオキシトシンの分泌が減少した場合、個人の肉体的メンタル的なデメリットは、抗ストレス作用の低下、セロトニンの分泌に障害を与えるか若しくは分泌を著しく減少させるか又は十分なセロトニンの生成を妨げることによって抑うつ状態おちいりやすくなります。さらに、GABAを下げて抗不安作用を低下させること。ノルアドレナリンを下げて自律神経の調節に不具合を引き起こします。オピオイド(脳内麻薬)を下げて身体的な不定愁訴を引き起こし、普通であれば自然に機能する解熱鎮痛作用に機能不全を引き起こします。

 また、具体的な対人対応能力に係る分については、オキシトシンの分泌が減少することで、盲目的な恐怖心を増大させる。他者を信用しにくくなり、いわゆる人間不信を増長させてしまいます。

 そして、他者に対する思いやりの心の根源的な能力である共感する力が低下します。結果、社会適応性を下げ対人ストレスに弱くなるばかりでなく、対人トラブルをひきこしやすくし、結局人間関係から心を病んでしまうことは自然と多くなりますし、深刻なダメージを受けることが多くなります。

 このようなことからオキシトシンの減少はうつ病の引き金になり得ることが多く、そしてうつ病の回復を難しくします。

 こうして考えると、うつ病などの精神疾患患者の激増は起こるべくして起こった現象なのではないかと思います。



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内山田 宏
Author: 内山田 宏
認定心理士

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