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不安の解消法

2020/01/25
不安感について 0

 
 不安を解消するには、どうすればいいのでしょうか?脳科学、心理学、仏教などの分野で全部で5つあります。

5つの不安解消法

ア 不安の解消法については、脳科学の分野では、脳の働きを抑制するというアプローチがとられます。これに、運動と薬物療法の2つです。

イ 心理学の分野でも、カウンセリングによって、不安の解消がなされてきました。

ウ 仏教でも、不安が消える方法が教えられています。
それぞれについて具体的な方法

ア 運動
 私たちは、止まっているときは、衣服が肌に擦れ合うことを感じます。
 ところが、歩いているときは、止まっているときよりもはるかに衣服が肌に擦れ合っているのですが、歩いているときに触れ合うのは当たり前なのでほとんど衣服の擦れ合いを感じません。
 これは、止まっているときも動いているときも、知覚していることは変わらないのですが、動いているときは、自動的に小脳が、知覚を抑制するようになっていることがわかっています。つまり運動しているときは、感覚がにぶるのです。そしてそれは、不安にもいえることです。
 不安を感じたときは、運動をすると、不安が薄れていきます。軽度のうつ病では、運動が最も効果的な治療法となるほどです。
 運動は体にもよく、不安になったときの解消法としてはもっともオススメな方法です。
ただし、対症療法であり、一時的であることは否めません。
( 薬 )
 運動と合わせて効果を高めるものでは、抗不安薬です。薬物が、脳内でどのように働いて不安を解消するのかは、議論がありますが、複数の部分に働いていることが多いようです。
 抑制物質の効果を促進するもの、海馬の記憶力を低下させたりするものなど、色々な種類がありますが、いずれも、脳の働きを抑制して、不安を減らそうというものです。
 体にあえばそれなりに効果はありますが、体にいいものではありませんし、対症療法なので効果は一時的です。抗体ができると効かなくなったり、副作用が出たりします。

イ カウンセリング

 フロイトの精神分析をはじめとするカウンセリングも、脳科学と同じように不安が起きるのは過去の恐怖を学習したものと考えていますが、不安解消のアプローチは異なります。

 精神分析の場合は、患者が自分の中にある葛藤を自覚するのを助けます。行動療法の場合は、不安を引き起こした恐怖の程度の低いものが安全であることを体験し、少しずつ強度をあげて、条件付けを変更していきます。

 感情と理性では、感情のほうがはるかに強いのですが、これは理性で感情を変えて行こうとするアプローチですので、どちらも長い時間がかかります。

5 マインドフルネス瞑想方法
 最近静かなブームを呼んでいるのは、「マインドフルネス」です。
 創造性や集中力が高まり、ストレスが軽減されるということで、グーグルやアップル、インテルやヤフーといった大企業で取り入れられています。
 これは、仏教から発祥したものですが、簡単にいえば瞑想のようなものです。心を「今・ここ」に集中することによって幸せを感じようとするものです。
 何か好きなことに没頭するとあっという間に時間が経ってしまう充実した状態の「フロー」に似ています。しかも、フローに入るのは簡単ではありませんが、マインドフルネスは、意図的に心を今ここの何か一つに集中して、過去の嫌なことや、未来の不安を忘れて幸せを感じることができます。
 ただ「マインドフルネス」もやはり心の集中が必要で、心が散り乱れ、注意が散漫になると解除されてしまい、また元の不安に襲われます。
しかしこれもまた、一時的であることは否定できないのです。
(仏教)
 仏教では、脳科学や心理学とまったく異なるアプローチをとり、不安を2つに分けます。それが、「生活の不安」と「人生の不安」です。

 「生活の不安」とは、現代人が不安になる5つのカテゴリのうち、最初の4つにあった仕事やお金、恋愛、家族、育児などの不安です。
 「人生の不安」とは、5番目のカテゴリの人生についての不安です。なんのために生きるのかわからず、自分の存在意義や生きる意味に不安を感じます。
 生活の不安と人生の不安の2つの不安のうち、生活の不安は、どれだけ解消しても、次から次と新しい生活の不安が起きてきます。ちょうど、草刈りをしても、根っこが残っていると、また草が生えてくるようなものです。
 その不安の根っこにあたるのが、人生の不安です。底知れない不安を生じさせている根本原因です。仏教では、不安を根こそぎ断ち切ることを目的としてしているのです。
 そして、この人生の不安は、一度断ち切れば、二度と起きてきません。変わらない大安心の心になれます。この方法は、対症療法ではなく、不安の根本原因から治療する、根治療法です。


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内山田 宏
Author: 内山田 宏
認定心理士

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