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ワイバックス(ロラゼパム)とリボトリールの抗不安作用における比較

2020/03/13
抗不安薬について 0


   

1.ワイパックスとはどういった薬?

ワイパックスは「ベンソジアゼピン系」という種類の薬の1つです。



ベンゾジアゼピン系は、脳の働きを落ち着かせる「GABA受容体」に作用して、次の4つの効果を発揮します。



・不安を取り除く(抗不安)作用

・筋肉をほぐす(筋弛緩)作用

・気持ちを落ち着かせ、眠気をもよおす(鎮静催眠)作用

・けいれんを抑える(抗けいれん)作用



ベンソジアゼピン系には多くの薬があり、上記4つの効果の強弱によって主に使われる用途が異なります。



ある薬は不安や緊張を取り除く「抗不安薬」として使われ、また、ある薬は眠りに導く「睡眠導入剤」として使われたりとさまざまです。



そうした中、ワイパックスは、抗不安作用が強いため、不安や緊張が強い場合に使われます。



同じ抗不安作用が強い薬として「デパス」があり日本では最も使われている抗不安薬ですが、デパスは発売されている国が少ないため、世界的にはワイパックスの方がよく使われています。



2.ワイパックスの副作用

2-1. 起こる可能性がある副作用

ワイパックスは抗不安作用以外に筋弛緩作用や催眠作用も一定の作用がありますから、次の3つの副作用として良く起こりやすく注意が必要です。



・眠気

・物忘れ

・倦怠感やふらつき



眠気と物忘れは催眠作用からくるものです。



記憶がなくなるほど脳の機能が低下するので、車の運転など危険な行動はしないようにしなければいけません。

ひどいと数時間前に起こったことを全く覚えていないことも起こることがあります。



また、筋弛緩作用からくる副作用としては、倦怠感やふらつきに注意が必要です。

ふらつきによる転倒のリスクが上がり、頭を打ったり骨折につながったりすることもあるのであなどってはいけません。



2-2. ほとんど起こらないが注意すべき副作用

まれに起こる副作用として、脳の呼吸を司る部位へ作用してしまうことによる「呼吸抑制」があります。

命に関わる可能性があり、起こる頻度は低いですが注意すべき副作用です。



2-3. 精神系の薬で起こりやすい副作用

他の精神系の薬では次の副作用の発生をよく聞きます。



・吐き気

・頭痛

・便秘

・口が渇く

・太る 



吐き気、頭痛、便秘は全ての薬(薬全般)で起こる可能性がありますのでワイパックスでも注意が必要です。



また、自律神経の1つである副交感神経を刺激する作用を持つ神経伝達物質のアセチルコリンの働きを抑えてしまうために、唾液分泌が低下して口が渇く副作用が起こる可能性が高いです。

ただ、1週間くらい使い続けると体が慣れて副作用が治まってくることもありますので、ひどくなければ様子をみるのも手です。



一方で、一部の抗うつ薬でよくある副作用の「太る」は、ワイパックスの場合は、ワイパックスの服薬により不安がなくなり食欲が増して太ってしまうと考えられており、ワイパックスの直接的な副作用として起こることは少ないと言われています。

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内山田 宏
Author: 内山田 宏
認定心理士

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