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発達障害とうつ病の相関関係

2019/11/13
発達障害 0

久しぶりに頭に血が上りました。
某精神科医のブログ、
以下のような記述が見受けられました。しかし、仮にコミュ障がうつ病を誘発するのなら、燃え尽き症候群型のうつ病や、人生の過程における喪失方のうつ病は説明不可ですよね。
私はこういうことを言う医師を激しく軽蔑します。うつ病は脳の器質的な病理であってその原因は、脳内ホルモンに異常を生じさせる外的なショックによるもの。
発達障害による周囲との懸絶によるストレスが原因であれば、うつ病はほぼ不治の病になります。今の精神科学会でこんなこと言えますかね?うつ病の定義自体が根底から覆る話です。
私の相談者さんの中では、適切な治療を受けて社会復帰している人が大半です。多少のセロトニン不全は残りますが、それらは非常に軽い薬物治療を行い続けることで再発を防ぐことができます。あり得ませんよ、コミュ障がうつ病の原因たなどという説は。
うつ病患者さんには発達障害の二次障害と考えられるケースが多いのです。発達障害、中でも自閉症スペクトラムの特性であるコミュニケーションの障害や社会性の障害、感覚過敏などにより仕事に適応できず(つまり本質は適応障害)、二次的にうつ状態に陥っていると考えられます。
したがって、薬物療法は最小限にとどめ(SSRI、SNRI、NaSSAをごく少量、あるいは漢方薬)、認知行動療法的アプローチを行う方が効果が上がります。
その場合、WAIS-ⅣやAQの結果に基づいて助言をすることになります。WAIS-Ⅳは、通常、臨床心理士が実施することが多いのですが、IQや群指数の報告だけ医師が見ても分からない部分が実は多いのです。当院では院長自身が行いますので(数回に分けて実施します)、かなり細かいところまで把握することが可能であり、より的確なアドバイスができます。
ここまで記したのは発達障害者本人の話ですが、発達障害の男性と結婚した妻(もちろん逆のパターンもあります)がうつ状態に陥ることもかなりの割合であります。
発達障害者、特に自閉症スペクトラムの人はコミュニケーションの障害や強いこだわりなどが存在するため、共同生活を送っている妻もストレスフルな状況に追い込まれてしまうのです。夫に気持ちがうまく伝わらないことに悩み、夫が何かにこだわり頑として譲らないことに困惑している間に妻の方がうつ状態に陥ってしまう、それをカサンドラ症候群と呼びます。その場合には、やはり抗うつ薬の効果は期待できず、夫の特性をよく理解することが、うつ状態から抜け出す近道になります。
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内山田 宏
Author: 内山田 宏
認定心理士

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