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実存的不安とGAD(全般性不安障害)の違い

2019/11/06
不安感について 0
 

 全般性不安障害(GAD)については昨今急激患者が増加したことで、知名度を上げました。パニック障害も、電車などの公共交通機関での発症が多く、列車遅延の原因としてフォーカスされてきた経緯があります。

 正常な不安というものがあるのかないのか明らかではありませんが、誰もが感じる正常な不安ははっきりした理由があってその間だけ続きます。
 
 しかし、全般性不安障害の場合、特殊な状況に限定されない、理由の定まらない不安が長期間続き、ついには日常生活にも支障をきたすようになります。具体的な症状としては、

  • そわそわと落ち着かない、緊張してしまう、過敏になってしまう

  • 疲れやすい

  • 倦怠感

  • 動悸・息切れ

  • めまい・ふらつき感

  • 集中できない、心が空白になってしまう

  • 刺激に対して過敏に反応してしまう

  • 頭痛や肩こりなど筋肉が緊張している

  • 眠れない又は熟睡した感じがない


例) 天災・不慮の事故や病気などを必要以上に、極端に不安に感じてしまう 等。

 なお、全般性不安障害の患者数はパニック障害の患者数より3~4倍多いとされ、1000人に64人くらいが経験すると報告されており、まれな病気ではないといえます。

 不安障害は一般的であり、発症は10 代半ばが多いですが、精神科にはかなりの時を経て受診するケースが多いです。原因は分かっていないが、違法的要因や神経質な性格、現在のストレス状態や自律神経の障害などが発症の影響だと言われています。

 このように、実は10代の早い段階で不安障害は発症しているんですね。しかし、そのまま適切な治療を受けないまま、小康状態を治癒と勘違いしたまま成人になります。

 そうして、成人してから40代くらいまでを好発年代として、ストレスの蓄積などが引き金になり、突然不安障害が「再発」します。医学的なエビデンスは明らかではありませんが、不安障害ではなくパニック障害として発症することもかなりの確率でおこりうるとのことです。不安障害とパニック障害は同じ種から生まれる病理だという研究者もいます。

 一方で、実存的不安。ご存知の方がどれくらいいらっしゃるのか推定できませんが、実存的不安とは、具体的な脅威を超越した、人間の存在そのものに関する究極の不安のことです(なぜ私は生きているのだろう?など)。実存的不安には「死が不可避である」ことに対する不安「自分の人生には意味がない」 という人間存在の根源的な不安「人間は所詮一人である」という根本的な孤独感などが根強く全人格的に張り巡らされています。
また、実存的不安者は、思考や感情、精神病理の理解に重要であると指摘されています。

 近年、実存的不安について実証的な研究が多くおこなわれています。たとえば「死が不可避である」ことに対する不安が人間 に与える影響を防衛機制という観点から検討していたり、また、 メンタルヘルス領域では、「死に対する不安」と精神病理との関 連が実証的に検討されてきました。心理療法開発の先行研究では、 治療において実存的な経験に注意を向けることの効果が実証的 に検討されている。

 このように、先行研究の多くは「死に対する不安」を扱った研究です。しかし、実存的不安は多くの側面を持っています。

 我が国の実存的不安に関連する先行研究においては、主に高 齢者を対象に「死に対する態度」や「生きがい」についての検 討が行われてきました。「死に対する態度」や「生きがい」は実存的 不安の一側面であり、包括的に実存的不安をとらえてはいないという欠点があり、そこで、実存的不安とメンタルヘルスとの関連の十分な理解には、包括的に実存的不安をとらえ る必要があると考え、包括的に実存的不安を測定する ECQという手法を開発しました。

 ECQ は「死」、 「意味のなさ」、「罪悪感」、「社会的孤立」、「アイデンティティ」 の 5 領域を網羅している 22 項目で構成されていて、それを用いて実存的不安を包括的に把握しようという試みです。

 しかし、この様な取組にもかかわらずいまだ不明確なことの方がはるかに多いというのが実存的不安者に係る実情です。

 精神疾患の原因は現在の精神科医学において、二元論的に心因的、内因的に分けられます。心因的というのは簡潔にいえば、ストレスや人間関係のもつれ、パワハラ、いじめなどの環境によって生じるものです。内因的というのは、先天的と解釈しても差し支えないと私は思います。

 つまり、内因的な実存的不安以外は個々の生活環境下でのネガティブな感情が障害のレベルまで育成されてしまったものであり、病理としては原因解明はされていることになります。

 したがって、理論的には、内因的実存的不安者意外は治療可能な病気です。ちなみに、筆者である私は、内因的実存的不安者です。




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