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夫がうつ病になったので離婚したい妻

2019/11/25
メンタルヘルス関連時事問題 0

夫がうつ病になって、働けずに収入が絶たれました。毎日のように「死にたい」といわれていて、家庭が安らぎの場ではなくなってしまいました。夫の病状が思わしくなく、子どもの精神や生活そのものにも影響が出てきてしまって。
うつ病になってしまった本人が苦しいのはもちろんですが、そばで見守りサポートし続けたい気持ちはあるのですが、正直、離婚したいと思っています。

私からの御回答
 昨今、配偶者がうつ病になってしまったことで離婚を考えてはじめたという事案は多いです。実際にうつ病や統合失調症、不安障害などの精神疾患を抱える患者数は年々増加しています。「うつ病」は、心の風邪とも呼ばれ、誰にでもなる可能性があるとはいえ、実態では、長期化しやすく、かつ再発しやすい病気であることも認識されてきました。
離婚の事由は様々ありますから、旦那さんがうつ病になったので離婚したいと考えるのは自由です。しかし、夫婦はビジネスパートナーとしての契約ではなく、社会を構成する最小単位のユニットとしての家族になるという契約です。家族は、当然に「病める時も健やかなる時も、助け合う」という義務がありますから、問題は法的にうつ病に罹患したことで、収入が減った(なくなった)ことなどを理由として離婚の訴えが認められるかということですね。
民法第770条
夫婦の一方は、次に掲げる場合に限り、離婚の訴えを提起することができる

一 配偶者に不貞な行為があったとき。
二 配偶者から悪意で遺棄されたとき。
三 配偶者の生死が三年以上明らかでないとき。
配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき
五 その他婚姻を継続し難い重大な事由があるとき。
旦那さんのうつ病を原因として、離婚の訴えを提議する場合には、四号の「配偶者が強度の精神病にかかり、回復の見込みがないとき。」が該当することになるでしょう。
つまり、ここに挙げられている「強度の精神病」にうつ病が当てはまるか否かが争点になるわけです。 先にも述べたように「夫婦は同居し、互いに協力し扶助しなければならない。」と、婚姻の本質が記されています。この大前提となる相互扶助が、強度の精神病によって果たし得ないと判断されれば、離婚事由になるわけです。夫婦で話し合い、協議のうえで離婚となる場合は問題ありません。しかし、調停や裁判などになった場合、専門家によって「強度の精神病」であるうえ「回復の見込みがない」かどうかの鑑定が必要となるケースがほとんどです。
しかし、一般的にうつ病は誰でもなる可能性がありますし、適切な治療で十分な回復が可能な病気だということは十分に実証済みです。また、仮に回復の見込みがない強度の精神病だと鑑定されたとしても、「これまでパートナーに対して誠実な対応をしてきたか」という点と「離婚後も精神病患者が安定した生活ができるか否か」が問われます。この二つがクリアできない限り、「配偶者のうつ病」を理由とした離婚は認めてもらいづらいですよ。
そりゃそうですよね。元気でバリバリ働いている時は「いい旦那さん」で病気になったら「旦那さんと離婚したい」なんてご都合主義は世の中の信義則に反する話です。
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